- TOEICで600点を目指しているけど、何時間勉強すれば良いの?
- TOEICは仕事、就職、転職に役立つ?
- 実際にTOEIC600点とった人は、どのくらい問題を理解できるの?
こんな疑問に答えます。
今回は、TOEICで680点をとった経験のある私が、その時の経験も踏まえて、
- TOEIC600点の学力レベル
- TOEIC600点取るために必要な勉強時間
- TOEIC600点を取ることのメリット
- 私が600点台をとったときの英語力、試験の手応え
について書いていこうと思います。
TOEIC600点は、「英語初心者からの卒業」と自信をもって言えるスコアです。
TOEICで600点を取りたいけど、どうやって勉強すればいいんだろう 就活で役立てるために、600点は取っておきたい 短期間で600点を取れる方法を知りたい 上記のようにお考えのあなたへ。 TOEIC[…]
TOEICスコアの平均点
まず、最近のTOEICの平均スコアです。
下の表は公式より公表された、2021年3月の平均点です。
コロナ禍により、午前と午後の二回実施されたので、両方とも貼っておきますね。
2021/3/21 午前
リスニング | リーディング | 合計 | |
---|---|---|---|
平均スコア | 335.1 | 279.7 | 614.8 |
2021/3/21 午後
リスニング | リーディング | 合計 | |
---|---|---|---|
平均スコア | 330.1 | 277.7 | 607.8 |
出典:公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|【公式】TOEIC Program|IIBC
午前・午後とも平均点が600点を上回っています。
思っていたより高いですね。
一年前やそれ以前は500点台半ばとかだった気がするのですが、コロナの影響で、受験する人が勉強熱心な一部の人に絞られたのかもしれません。
TOEIC公式による600点台の学力
TOEICで600点台をとる人の「リスニング・リーディング」の得点はそれぞれ、
リスニングで275~370点
リーディングで225~320点
の範囲内にいる人が多いです。
上記の点数を取るための目安となる英語力を、TOEIC公式サイトから抜粋しました。
長所
「短文の場合」
- 簡単な内容であれば、たまに文脈が推測できる。
- 簡単な、または中級レベルの語彙が使用されるときは、話の詳細が理解できる。
「長文の場合」
- 話の流れを推測しやすい内容であれば、たまに文脈を理解できる。
- 解答に必要な情報が話の最初か最後に提示されるときは、話の詳細が理解できる。
短所
「短文の場合」
- 内容、構文、語彙が難しい場合、聞き取りが困難である。
- 否定構文が使用されるときは、ほとんど詳細が理解できない。
「長文の場合」
- 広範囲の情報を関連付けるときや、語彙が難しいときは、聞き取りが困難である。
- 繰り返しの情報がない場合、難しい文法構造の場合は、内容をほとんど理解できない。
長所
- 文章の簡単な推測ができる。
- 文章と回答の選択肢が同じ単語、あるいは簡単な言い換えの場合は、正答率が高い。
- 初級・中級レベルの語彙が理解できる。
- よく使用される文法構造が理解できる。
- 複数の情報を関連づける問題は、たまに回答できる。
短所
- 言い換え、または情報の関連付けが必要な文章の推測ができない。理解できる内容も限られている。
- 二つ以上の文にわたって情報を関連付けることができないことが多い。
- 難しい語彙、よく使用される単語の例外的な意味、または慣用句的な使い方が理解できない。似たような意味で使われる複数の単語は区別できないことが多い。
- 難しい、あまり使われない文法構造が理解できない。
一言でまとめると、「語彙力、文法力、聞き取り力、読解力の全てが中級レベル」といったところでしょうか。
難しい知識やテクニックは必要なく、中学、高校レベルの基本的な英語力を身につけることができれば、600点は達成可能です。
600点台になるために必要とされる勉強時間
以下は、「TOEICスコアを100点上げるのに必要な時間」がまとめられている表です。
あなたの現在のスコアが3,4,500点の場合、600点をとるのに必要な勉強時間は以下です。
- 300点の場合は600時間
- 400点の場合は450時間
- 500点の場合は250時間
この勉強時間を目安に、学習のスケジュールを立てるのが良いと思います。
仮に3ヶ月で600点を目指したいのならば、1日あたりに以下の時間勉強することが望ましいです。
- 300点の場合、6.7時間
- 400点の場合、5時間
- 500点の場合、2.8時間
TOEIC600点のメリット
あなたは先ほど、TOEIC600点を取るために必要な時間を知り、「正直しんどい」と思ったのではないでしょうか?
たしかに、600点を取ることは決して簡単なことではないです。
700、800、900点取るには、さらに長時間の学習が必要とされます。
私自身も、思うように結果が出なくて、勉強をサボりたくなる時がありました。
ですが、TOEICで高得点を取ることには、様々なメリットがあります。
ここでは、
「就職活動に活用したい学生」
「転職、社内評価、昇進に活用したい社会人」
向けにTOEIC600点を取ることのメリットをご紹介します!
就活に役立つ
2019年度の新入社員のTOEIC平均点が488点です。(参考:新入社員 TOEIC Listening & Reading 最新データ)
TOEIC600点は、新入社員の平均点と比べると100点以上高いです。
一般人より英語ができる人だと評価されやすくなります。
下のグラフは、2019年にTOEIC公式により行われた、「企業が採用時にTOEICの点数を参考にするか」の調査結果です。
このアンケートでは、半数ほどの企業が、新卒採用時にTOEIC点数を参考にすると述べています。
求める点数も545点以上なので、600点は強みになると言えます。
ちなみに私は、就活時のスコアが680点でした。
TOEICの他に特筆するような強みもなく、面接で話す内容にも困っていたのですが、TOEICについての内容を盛り込んでみたところ、内定を多数いただくことができました。
TOEICは、実力を数値化できるため、就活においてもっとも武器にしやすい資格の一つだと思います。
転職に役立つ
先ほどと同じグラフです。
見て貰えば分かる通り、新卒より中途採用のほうが、TOEICのスコアを参考にする傾向があります。
中途採用に求める点数は620点以上と、新卒採用に比べれば高いですが、600点台のスコアを取ることができれば、620点はすぐ到達できます。
中途採用の場合、前職での強みと英語のスキルを掛け合わせることで、キャリアアップに活かせるのではないでしょうか。
※現在のTOEICの平均点は600点台なので、中途採用の場合は650点以上取ることが理想かなと思います。
社内評価・昇進に役立つ
下記の表は、「企業が社員、従業員に対して求めるTOEICの平均スコア」をまとめたものです。
「TOEIC L&R」の行を見て分かる通り、600点を取っていれば社内で評価されやすい傾向にあります。
もちろん会社、業界によって、従業員に求める点数はバラバラです。
しかし平均的に見ると、600点あれば「けっこう英語ができる人」と社内で一目置かれる存在になると思います。
私が以前勤めていたIT企業は、TOEICの点数に応じて、一時金が支払われる制度がありました。
500点から900点まで、100点上がるごとに10万円ずつ、最大50万円もらえるものです。
それに比べてITに関する資格では、一時金が3万円しかもらえなかったため、英語力は社会でとても必要とされている能力なんだなと感じました。
私が600点台を取った時の英語力
最後に、私が実際に680点を取ったときの体感について書いていきます。
あなたがTOEICで600点台を目指しているのでしたら、私がこれから書くレベルの学力を目指してください。
リスニング
まずはリスニングです。340点でした。
解いた時の体感ですが、正直に言うと、問題の半分以上を理解できませんでした。
それでも600点は取れました。
pt1から書いていきます。
pt1は、画像があるため、選択肢を細部まで聞き取れなくても、消去法と聞き取った単語の雰囲気で解きました。
おそらく全部解けたと思います。
pt2は、簡単なやり取りならだいたい解けたと思います。
しかし、少しひねった問題は、意味を考えている間に次の選択肢に移ってしまい、正解がわからなくなってしまうことが多々ありました。
pt2全体では、8割くらいの正答率だったと思います。
次にpt3、4の長文問題ですが、しょうじき手応えがなかったです。
お店、レストラン、ホテルでのやりとりなど、会話の内容を想像しやすい問題は、選択肢の消去法で解きました。
一方、固有名詞がたくさん出てくる文章や、難しい単語、構文のある文章は、ほぼ内容の理解ができず。
このような問題は、かろうじて聞き取れる単語の断片をつなぎ合わせて正解を導くようにしました。
実際、設問は単語を聞き取れれば答えられる、簡単なものが多いです。
リーディング
リーディングもリスニングと同じく340点でした。
pt5ですが、文法知識を主に問われる問題が30問あります。
難しい問題はそこまで出ないため、基礎文法の学習ができていれば7、8割は取れると思います。
私も実際そのくらいは取れたと感じています。
TOEICは2時間の長丁場の試験のため、後半になると集中力が切れ、凡ミスが増えてしまいます。
ですので集中力の高いpt5では、なるべく高得点を取っておきたいところです。
しかし、pt5で時間を使い過ぎると長文を解く時間が足りなくなってしまうので、短時間で解く練習をすることをオススメします。
pt6は文法の知識&文脈の把握が必要です。
ですが、600点台を目指すのであれば、文を完璧に読もうとしなくて大丈夫です。
わからない単語は飛ばしつつ、()の周りは精読するようにして、全体の流れを把握できればOKです。
私は、文章全体をざっと理解しつつ、わからない問題はテキトーに回答して、pt6で時間を使いすぎないように意識しました。
選択肢で悩んでいる時間が多いと、ほぼ間違いなく時間が足りなくなるでしょう。
少し考えても答えが出ない問題は、自分の直感で信じたものを選び、次の問題に進みましょう!
最後にpt7です。
全部で15個の長文があり、ダブルパッセージが2個、トリプルパッセージが3個あります。最後の最後に一番きついパートです・・・。
pt7に差し掛かった頃には集中力もだいぶ切れやすくなりますが、乗り切ることができれば600点台への道がグッと近付いてきます。
600点台では、文章をきちんと要約できなくて大丈夫です。
どの文章でも、文脈をある程度理解できるレベルまで学習することが望ましいですが、
文章を理解できなくても、設問に問われそうなキーワード(数字や「annual」「※」など)を意識して読む事で点数アップにつながります。
文章全体の内容が理解できていなくても、一部分だけを理解できれば、pt7の問題は半分以上を正解できると思います。
ただ、何度も読み返せば、それだけ時間を消費してしまうので、「この問題は精読すべきか、飛ばして次の問題に進むべきか」取捨選択できると良いです。
時間が足りなくなったときは、テキトーにマークシートを塗りつぶしちゃいましょう(笑)
まとめ
今回は、
- TOEIC600点の学力レベル
- TOEIC600点取るために必要な勉強時間
- TOEIC600点を取ることのメリット
- 私が600点台をとったときの英語力、試験の手応え
についてご紹介しました。
600点を取るためにやるべきことを、以下に簡単にまとめてみました。
- 中学、高校レベルの基本的な単語、文法を覚える
- TOEICのリスニング、長文読解に慣れる(完璧にできなくても全然OK)
- 各パートの問題に対して、自分なりの解き方、対策(時間配分、休憩方法)を決める
これらをできれば、TOEICで600点を取ることは難しくありません!
あとは、継続して英語学習をするだけです。
まずはTOEIC600点をとって、さらに上のステージを目指しましょう!!
私がTOEICで600点台を取ったときに使用した「テキスト」と「勉強法」は下記のページでまとめています。
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