「今度会社でスピーチがあるけど、頭が真っ白になって話せなくなったらどうしよう」
「スピーチは緊張してしまうから苦手」
と、考えている人は多いのではないでしょうか?
私もスピーチがあると、よく緊張感に襲われてしまいます。
実際、日本人の95%はあがり症だと言われているそうです。
しかし、「スピーチ苦手」は克服できます!
そこで、今回は「スピーチで緊張しないために実施すべきこと」について、私が苦手を克服するために参考にした『人前であがらずに話せる方法』という本をもとに、ご紹介します!
『人前であがらずに話せる方法』とはどんな本?
一般社団法人あがり症克服協会 代表理事、株式会社スピーチ塾 代表取締役で心理カウンセラーである「鳥谷朝代」さんによる著書。
内容は主に、職場、仕事先、パーティなど、日常の様々な場面で「あがらずに」話せるようになるためのノウハウが書かれています。
また、あがらずに話すためのノウハウ以外に
- 苦手意識はすべて、「過去の体験」のしわざである
- 1分間で300字くらい話すのがちょうどいい
- 「きちんとした」起承転結は意識しない
- 原稿を準備しない人ほど、話がぐちゃぐちゃになる
- 吐く息を伸ばすと声の震えがとまる
- 手足の震えをなくす「3首ユルユル体操」
- 人の話を聞くほうが「待ち緊張」は小さくなる
といったスピーチをする上での、「コツ」や「準備・対策」、「心構え」なども多数記載されています。
1分のスピ-チでも、30分のプレゼンでも、人前であがらずに話せる方法 /大和書房/鳥谷朝代
では早速、スピーチで「緊張しない」ために行うべきことを3つご紹介します!
「緊張しない」ためにすべきこと①『原稿を準備する』
話すことが苦手だという人に限って、事前に原稿や話の構成を考えない人が多いそうです。
しかし、スピーチ中に話す内容を考えていては、話がぐちゃぐちゃになり、うまくまとまらなくなる可能性が高くなります。
また、話す内容がまとまっていないため、本番が近づくにつれ、「頭が真っ白になったらどうしよう」と不安が大きくなってしまうでしょう。
話が得意な人にとっては、当たり前のことかもしれませんが、緊張、不安、恐怖を減らす為には準備が必要です。
準備することにより自信が生まれます。
「これだけ準備と練習をしたから、大丈夫」という自信は確実に緊張をほぐす作用があります。
私も、実際にこの本に書いてあること(準備、練習など)を実践してみました。
やはり、しっかりと準備することで「次に何話せばいいんだっけ」、「頭が真っ白になった」といった焦り、恐怖も起こらず、目の前の聴衆に対して、「どの様に話せば良いだろうか」ということだけに集中できました。
読者の中には、原稿を準備することで、一字一句丸暗記することとなり、「棒読みっぽくなってしまう」と考えている人もいるかと思います。
ですが、原稿を書くことは、話したい内容を整理して、まとめるために必要な作業です。
決して一字一句覚える必要はありません。
準備することで、緊張で頭が真っ白になりかかったとしても、大まかな話の構成が完成しているため、軌道修正できるはずです。
つまり、どんな小さなスピーチだとしても、準備は必ずしましょう!
「緊張しない」ためにすべきこと②『動画撮影し、自分を客観視する』
『人前であがらずに話せる方法』のノウハウを実践してみて、一番緊張をほぐす効果があったと感じたことが、「スピーチを動画で撮影し、自分を客観視する」ことです。
動画で撮影して、話している姿を確認してみたところ、意外と周りの人と同じ様に話せている、ということに気づけました。
また、普段自分では気づけない癖や改善すべき点も見つけられたので、それらを改善して、さらに自信につなげることができました。
自分のスピーチ動画を確認するときのポイントは、「アカの他人だと思ってみる」ことです。
自分が話していると思って動画を確認してしまうと、たとえ問題なくスピーチができていたとしても、恥ずかしく感じてしまい、本番でも同じ様に緊張してしまう可能性が高くなります。
アカの他人だと思って確認すれば、意外と普通に話せていることに気づけるはずです。
皆さんも、「スピーチを動画で撮影し、自分を客観視する」ことで、「自分はスピーチが苦手じゃないんだ!」という自信につなげましょう!
「緊張しない」ためにすべきこと③『呼吸、姿勢を意識する』
身体的に緊張をほぐす方法でしたら、「呼吸法」と「姿勢」を整えるのが一番効果的です。
著者の鳥谷朝代さんは、(本の出版時までに)1万4000人以上ものあがり症の人を見てきたそうですが、あがり症の人は一様に以下の状態だったそうです。
- 体がガチガチに硬い
- 姿勢が悪い
- 呼吸が浅い
- 発声が弱い
- 滑舌が悪い
この中で「体を柔らかくする」、「発声を改善する」、「滑舌をよくする」は長期的に取り組んでいく必要がありますが(これらの改善トレーニング法は本に記載されています!)、呼吸法と姿勢は少し意識すれば改善できます。
まずは、「呼吸法」からです。
スピーチで緊張してしまう時は、「声が震えてしまう」人が多いです。
声が震えてしまうと、周りからの目も気にしてしまい、さらに緊張を増幅させることにつながってしまいます。
逆に言えば、声が震えてしまうのを改善することが出来れば、緊張を減らすことが出来るということです。
「声が震えてしまう」のを解消する為に、どのような対策が必要なのかというと、「腹式呼吸」を意識することが大切になってきます。
私たちが普段行っている「胸式呼吸」では、肺の上の方を使って呼吸をするので、息が浅くなり、声帯に近い為、声が震えてしまいかねません。
ですので、普段から意識的に「腹式呼吸」をすることで、声も震えずにリラックス効果も高まり、いざスピーチの時に緊張を大幅に減らすことにつながります。
次に、「姿勢」です。
正しい姿勢とは「胸を開き、堂々としている」状態です。
「前屈みで、腰が引けている」状態では、自信なさげな姿勢により、脳が「自分は人前で堂々と振る舞えない人間なんだ」と判断してしまいます。
その結果、緊張を増幅させることにつながります。
ですので、緊張してしまいそうな時ほど、堂々とした姿勢でスピーチに臨みましょう!
「呼吸法」、「姿勢」について今回は簡単にまとめましたが、具体的な意識の仕方、普段のトレーニング方法も『人前であがらずに話せる方法』に詳しく書かれていますので、少しでも緊張を減らしたいという方は是非チェックしてみてください!
まとめ
「スピーチで緊張しないために実施すべきこと」について、3つのアクションプランをご紹介させていただきました。
今回説明した、
- 原稿を用意する
- 動画撮影し、自分を客観視する
- 呼吸、姿勢を意識する
の3つを行うだけで、「楽にスピーチができるようになった!」と実感できると思います。
『人前であがらずに話せる方法』には、「スピーチであがらなくなる方法」以外にも、「14000人以上が効果を実感」することができたノウハウが、余すところなく記載されています。
「スピーチ中に緊張しないようになりたい」人以外にも、「話力を上達させたい!」、「話すことを特技にしたい!」といった方は是非一読することをお勧めします。
皆さんもスピーチ前には必ず準備、対策をして、楽しんで話せるようになりましょう!
1分のスピ-チでも、30分のプレゼンでも、人前であがらずに話せる方法 /大和書房/鳥谷朝代