今回はアイリッシュウイスキー『バスカー アイリッシュウイスキー』を実際に飲んでみた感想をまとめました。
普段からウイスキーを楽しんでいる一人として、
- 香りや味わいはどうだったのか
- どんな飲み方が合うのか
- 価格に対して満足感はあるのか
などの点を、ウイスキー好きの一般目線で正直にレビューしています。
バスカーが気になっている方や「どんな味?」「買う価値はある?」と迷っている方の参考になれば嬉しいです。
『バスカー アイリッシュウイスキー』とはどんなウイスキー?

『バスカー アイリッシュウイスキー』の基本情報
- 生産国:アイルランド
- 製造者 / 蒸溜所:イルヴァサローノ社 / ロイヤルオーク蒸溜所
- 分類:ブレンデッド アイリッシュウイスキー
- 使用原酒:ロイヤルオーク蒸溜所のモルト、グレーン、ポットスチル原酒
- サイズ:700ml がメインサイズ
- 度数:40%
- 製造開始年:2020年
「バスカー(Busker)」とは、大道芸人やストリートミュージシャンを意味する言葉。
音楽が日常に溶け込むアイルランドでは、街角で奏でられる演奏が人々の暮らしを彩っており、その自由で親しみやすい空気感が、このウイスキーの名前にも込められています。
そんなバスカーを手がけるのが「ロイヤルオーク蒸溜所」。
ここはアイルランドで唯一、「モルト・ポットスチル・グレーン」の3種類すべてのウイスキーを製造できる蒸溜所として知られています。(2025年時点)
それぞれ単体でも販売される個性豊かな原酒をブレンドすることで、「バスカー アイリッシュウイスキー」ならではのバランスの良さが生まれています。
熟成には、シェリー樽・バーボン樽・マルサラワイン樽の3種類を使用。
そのため、アイリッシュらしい軽やかさに加え、フルーティで奥行きのある味わいが楽しめるのも大きな特徴です。
日本での輸入開始は2021年と比較的新しいにもかかわらず、2023年・2024年にはアイリッシュウイスキー年間販売数No.1を記録。
今や「知る人ぞ知る」存在を超え、定番としての地位を確立したモンスターブランドとなっています。
消費が激しいため、1ℓ容量のボトルを常にストックしています。
公式テイスティング情報
公式サイトでは、バスカーについて以下のようなテイスティングノートが紹介されています。
-
香り:トロピカルフルーツとバニラのほのかな香り
-
味:モルトの複雑な層が甘さとダークチョコレートの優雅な魅力と絡み合い、徐々に広がる。トフィーファッジとシナモンの微かなニュアンスが深みと強さを加える。
-
余韻:まろやかでバランスの取れた甘さが長く続く
「モルト・グレーン・ポットスチル」という3種類の自社蒸溜原酒を、「シェリー樽・バーボン樽・マルサラワイン樽」の3種の樽で熟成していることが、こうした複雑で奥行きのある味わいにつながっているようです。
『バスカー アイリッシュウイスキー』のよくある評価・感想
バスカーに関するレビュー評価や感想を調べたところ、以下の意見を多く見かけました。
良い評価・感想
- ふくよかな香りとなめらかな口当たりで飲みやすく、値段以上の満足感がある
- 味わいと香りのバランスに対して価格が手頃で、コスパの良さを評価する声が多い
- トロピカルフルーツやバニラ、キャラメルのような華やかな香りが感じられ、全体の完成度が高い
イマイチな評価・感想
- バランスは良いものの、突出した個性がなく「無難な味わい」と感じる人もいる
- 甘みがやや強く、甘めのウイスキーが苦手な人には合わない場合がある
Amazonなどの口コミや複数のレビューサイトを比較すると、全体的には高評価が多い一方で、一部では「物足りない」「甘さが強い」「若い風味が気になる」といった意見も見受けられました。
『バスカー アイリッシュウイスキー』を飲んでみた感想(レビュー)
ではここから、バスカーを飲んで感じたことをレビューしていきます。
テイスティングレビュー(香り・味わい・余韻)
味のバランス
-
甘さ :●●●●○(4 / 5)
-
フルーティーさ:●●○○○(2 / 5)
-
スモーキーさ :○○○○○(0 / 5)
-
スパイシーさ :●●●○○(3 / 5)
※数値はあくまで個人的な体感によるもので、味の強弱や方向性を分かりやすくするための目安として記載しています。
香り・味わい・余韻
- 香り
- 瓶を開けた瞬間からバニラの甘みが広がるほど、豊かな甘みを感じる
- 香りの奥の方にはスパイシー感があり、複雑な風味を作り上げている
- 時間が経つにつれ、バニラよりもメープルの甘さが広がってくる
- 味わい
- りんご、バニラ、メープル、トロピカルフルーツ感
- ピリッとしたスパイス感は、香りから想像していたよりも強く感じる
- 甘くまろやかな口当たりで飲みやすい
- 余韻
- 甘さよりも、ピリッとしたスパイシーさやビターさがほどよく続く
バスカーを飲んで感じるいちばんの特徴はやはり「バニラの甘み」です。
匂いを嗅がなくても、瓶を開けただけで漂ってくるので、甘いウイスキー好きは気にいる人が多いのではないかと思います。
しかし、ただ甘いだけでなく、スパイシーさやトロピカルフルーツといった複雑な味わいも混ざっており、バランスの良いテイストになっています。
飲み方別レビュー
続いては飲み方別にレビューをしていきます!
| 飲み方 | オススメ度 |
|
ストレート |
|
| 加水 | |
| ロック | |
| ハイボール |
ストレート【オススメ度:3 】

甘くまろやかな口当たりのため、ストレートでも美味しく飲める。
少しスパイス感が強く、アルコール感もあるが、全体的に甘みが勝っているため、ストレートのキツさは感じない。
同価格帯の中でもストレートの飲みやすさはトップクラス。
加水【オススメ度:4 】
ストレートと比べて口当たりがさらにまろやかになり、甘みも増す。
スパイス感が落ち着くことでバランスが良くなり、飲みやすくなるため、普段ロックやハイボールしか飲まない人にもおすすめしたい飲み方。
ロック【オススメ度:4 】

氷にウイスキーを注いだ直後は、他の飲み方よりもメープルを強く感じた。
スパイシーさは減り、メープルやりんごの甘みが凝縮されてさらに飲みやすくなった。
時間が経つと辛みも増してくるため、甘みをより感じたい人は少しずつ加水して調整することをオススメする。
ハイボール【オススメ度:5 】

メープルの甘みと香ばしさが炭酸を通して爽やかに感じられる。
モルト感もしっかりとあり、2000円前後で買えるけど、倍の値段のするウイスキーと遜色ないくらいのコスパの良さを感じる。
ハイボールにすることでバスカーの真骨頂とも言える味わいに変化。
総評
バスカーは、甘くてマイルドな飲み口に、ほんのりスパイシーさとモルトのコクが加わった、素直に「美味しい」と感じられるウイスキーです。
ストレートでもロックでも水割りでも、香りや味わいが崩れにくく、飲み方を選ばないのも嬉しいポイント。
価格帯を考えるとクオリティはかなり高く、「この値段でここまで?」と思わせてくれます。
気取らず楽しめて満足感もしっかりある、まさに日常用ウイスキーの最適解だと個人的には思いました。
『バスカー アイリッシュウイスキー』のおすすめの購入場所
バスカー アイリッシュウイスキーは今では、日本でも定番ウイスキーの一つになっているため、スーパーやコンビニ等でも見かける機会が多い一本です。
もちろんAmazonや楽天などでも比較的やすく手に入りやすいです。
そのため、お近くのスーパーやAmazonなどで価格を比較して購入することをオススメします!
個人的にウイスキーを購入する際は、1店舗だけで決めず、信頼できる複数のショップの価格を確認してから選ぶようにしています。
以下の記事では、ウイスキーを安く安心して購入できるおすすめの販売店をまとめているので、「しっかりとリサーチしてから購入したい方」はぜひ参考にしてみてください!
こんにちは、お酒好きのレイです。 ウイスキーって、気づけば値段が上がっていたり、同じ銘柄でもお店によって価格が全然違ったりして、「どこで買うのが一番お得なんだろう?」と悩むことがありますよね。 私自身も、普段飲むウイスキーや気にな[…]
まとめ|『バスカー アイリッシュウイスキー』
今回は「バスカー アイリッシュウイスキー」についてご紹介しました。
バスカー アイリッシュウイスキー まとめ
- 日本ではすでに定番となり、販売本数No.1を記録する人気のアイリッシュウイスキー
-
2,000円前後で、甘みやフルーティさ、ほどよいスパイス感まで楽しめる高コスパ
-
気負わず飲める日常用ウイスキーを探している方に、ぜひ一度試してほしい一本
バスカー アイリッシュウイスキーは、「これは苦手だな」と感じる人が少なそうな、非常にバランスよく仕上がったウイスキーだと感じました。
ウイスキー初心者から飲み慣れた方まで、誰にすすめても大きく外しにくい一本なので、少しでも気になっているならぜひ一度手に取ってみてほしいです。
あなたのお気に入りの一本が見つかりますように。
それでは、素敵なウイスキーライフを。