最近サウナにハマっているんだけど、
サウナって医学的に良い効果はあるの???
私は最近サウナにハマっています。
サウナに入った後のぼーっとしたような、なんとも言えない多幸感がとても好きで、気づけば毎週のように銭湯に通っている日々。
しかし、「なぜサウナが気持ち良いのか」知らないまま銭湯に通うのはなんだか怖かったので、サウナの専門書はないか探してみることにしました。
すると『医者が教えるサウナの教科書』という一冊の本を見つけたので読んでみることにしました。
『医者が教えるサウナの教科書』とは、
サウナ好きである医師の加藤容崇氏が、サウナが脳と体に与える効果を紐解き、「医学的に正しいサウナの入り方」や「サウナによる仕事、健康への効果」、「自生活へのサウナの取り入れ方」などについて解説した本です。
仕事面への効果
まずは仕事面への効果について書いていきます。
筆者は『サウナを活用すれば、誰でも「仕事ができる人」になれる可能性がある』と述べています。
脳疲労が取れる
脳疲労の主な原因は、ボーッとしている時にも脳が色々と考えてしまうことにより、脳のエネルギーが消費されてしまうことにあります。
これは無意識に行われていることなので、普段の生活では対処しようがありません。
しかし、サウナに入ることによって思考を強制停止することができるため、脳のエネルギーの消費量を減らすことができます。
その結果、
- 脳がスッキリする
- 脳疲労を防げる
- 集中しやすくなる、集中が持続しやすくなる
のような効果を得ることができます。
決断力と集中力が高まる
集中力やワーキングメモリーを高めるためには「α派が正常化」していることが大切だと言われており、
サウナにはそのα波を正常化させる効果があることが研究によって明らかになっています。
ワーキングメモリが向上すれば、やるべきことの優先順位をつけやすくなるため、決断力が上がります。
決断力と集中力が高まることによって、仕事のパフォーマンスが向上することは間違いありません。
アイデアがひらめきやすくなる
サウナに入ることによってα派が正常化すると同時に、右側頭頂葉の一部にβ波が増加することも明らかになっています。
「頭頂葉」は感覚、認識、情報の分析を司る領域で、
「脳の右側」は音楽や空間把握、発想などの役割を持っています。
つまり、サウナに入ることによって、感覚を司る領域が活動的になり、アイデアが浮かびやすい状態になります。
感情をコントロールしやすくなる
サウナに入ることで感情をコントロールしやすくなるのは、
「α波が正常化することによるリラックス効果が高まること」と「自律神経がリセットされること」が理由だと考えられています。
サウナに入ることで自律神経がリセットされるメカニズムは以下です。
- 人体を危機的な状況(高温サウナ)に置く
- 人体の生態維持システムである自律神経が刺激される
- 自律神経が鍛えられる
- 自律神経がリセットされる
「リラックス効果が高まること」+「自律神経がリセットされること」により、
普段の生活でも交感神経、副交感神経の切り替えがスムーズに行われるようになり、結果、体調改善、メンタル安定につながります。
睡眠改善効果!
サウナに入ることで、「短時間で深い睡眠を得られる」、「日中の眠気を防げる」という研究結果が出ています。
これは筆者自身による実験でも効果が出ていることで、サウナに入らなかった日に比べ、深い睡眠の時間が約2倍になったそうです。
これは、
「サウナ→水風呂→外気浴」≒「猛ダッシュ→アイシング→インターバル」
と脳が勘違いすることで、体が疲れていると思ってしまうことが、深い睡眠ができる理由だと考えられています。
睡眠時間があまり確保できない人、寝ても眠気が取れない人はぜひサウナに入ることをオススメします!
五感が研ぎ澄まされる
サウナに入ると、味覚、触覚、嗅覚などの五感が磨かれます。
そのことから、シェフやソムリエなどの鋭い感覚の必要な職業の人には、サウナ好きが多いそうです。
サウナによって五感が研ぎ澄まされる理由としては、先ほど『1.3 アイデアがひらめきやすくなる』で書いたことと同じように、頭頂葉の一部が活性化することが考えられています。
五感が研ぎ澄まされることで、
- 食べ物が薄味で満足できるようになる→健康的な食事になる
- 空気を心地よく感じやすくなる
- 周りの音(生活音など)が突然気になりだす(これはあまり良いことでもない??)
などの効果を得られやすくなるそうです。
逆に痛覚は感じづらくなるという、都合の良い効果もあるようです。
次に健康面への効果をご紹介します!
健康面への効果
サウナに入る日数が多ければ多いほど健康への効果が期待できることが、研究で明らかになっています。
そんなサウナの健康効果を一つずつ見ていきましょう!
疲労回復に効果あり!
サウナによる温熱効果は、凝り固まった筋肉を和らげ、血流を増加させる効果があります。
また、血流には血液内の余計なものを回収する働きがあります。
そのため、
サウナに入ることで血流が増加→肉体を疲労させる物質を運び去る→体がスッキリ!
という効果が得られます。
肌が綺麗になり、痩せやすい体質に!
サウナで汗をかいたり、血流が促進されたりすることで、肌の新陳代謝が促進され、肌の調子が整います。
また甲状腺ホルモンが増えるため、代謝が上がり、痩せやすい体質になります。
高血圧の要因を排除できる
日本人の3人に1人が悩まされている高血圧もサウナによって改善することができます。
サウナに入ることで、大量に汗をかき塩分と水分が排出されます。
また、血管が拡張されます。
その結果、塩分と水によってパンパンになった血管を緩めることができ、高血圧の予防、改善につながります。
心臓病のリスクの低下
サウナによって血管を緩めることは、心臓病のリスクを低下させることにもつながります。
カチカチな血管だと、心臓に十分な量の血液を送ることができなくなるため、狭心症や心筋梗塞のリスクが高まります。
そうならないために、定期的にサウナに入り、血管エクササイズをしましょう。
認知症になるリスクの低下
サウナと認知症発症の関連を調べた研究によると、ほとんど毎日サウナに入る人は、週一回以下しかサウナに入らない人に比べて、認知障害になるリスクが66%低いことが明らかになっています。
なぜそのような結果になったのか詳しいメカニズムは判明していないそうですが、
サウナに入ることで「脳の不要な物質が洗い流される」ことと、「睡眠が改善される」ことが理由なのではないかと考えられています。
うつ病予防に効果があるかも
サウナで軽度なうつ病が改善されたという研究結果がいくつかあるようです。
科学的な根拠は明らかになっていないようですが、うつ病の治療の一つである「ECT」という電気ショックを与える療法が、「サウナ→水風呂」の「熱い→冷たい」という刺激と似ているからではないかと著者は考えています。
理由がどうにせよ、サウナには精神を安定させる効果があることが明らかになっているため、少し気分が沈んでいる時はサウナに行くと良いと思います!
免疫力UP!
サウナに入ると、細胞を修復させる物質「HSP」が体内から出てきます。
HSPが修復させる細胞には免疫細胞も含まれているため、サウナに入ることで免疫力が上がり、風邪やインフルエンザ等の感染症にかかりにくくなります。
実際、サウナに入った人は、入らなかった人に比べて50%も風邪にかかる率が低かったという研究結果があります。
体調を崩しやすい人は、サウナを日常に取り入れてみることをオススメします!
まとめ
今回は『医者が教えるサウナの教科書』をもとに、「サウナによって得られる医学的な効果」についてご紹介しました。
最後にもう一度、サウナによる効果についてまとめます。
- 脳疲労が取れる
- 決断と集中力が高まる
- アイデアがひらめきやすくなる
- 感情をコントロールしやすくなる
- 睡眠改善効果がある
- 五感が研ぎ澄まされる
- 疲労回復に効果あり
- 肌が綺麗になり、痩せやすい体質になる
- 高血圧の要因を排除できる
- 心臓病のリスクを低下
- 認知症になるリスクの低下
- うつ病予防に効果あり
- 免疫力UP
サウナには私たちが想像していた以上に、良い効果をもたらしてくれることが分かったかと思います。
日本は温泉大国のため、国中の至る所に温泉や銭湯があります。
そのため、海外では数千円かかるサウナも、日本では1000円以下で入ることができます。
気軽に入れて、気持ちよく、かつ人間に良い効果ばかりのサウナに入らない理由はないんじゃないのかなと私は思います。
ぜひあなたもサウナライフを楽しみましょう!
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