敷き方も知りたいな。

ホームジムにマットは必要?敷くべき理由と効果を解説
はじめに、ホームジムにマットを敷くべき理由と効果について解説します。
床抜け対策や荷重の分散に効果的
ホームジムを作る際の懸念点の一つとして「床抜け」や「荷重の一点集中」があります。
特に賃貸や木造住宅では、床の構造上、重量物を一点に置くとたわみや沈みが生じる可能性があります。
この2つの懸念を解消するために、トレーニングマットの設置が有効です。
マットには衝撃吸収性と荷重分散性があり、ラックやダンベルを置いたときの「点の負荷」を「面の負荷」に変えてくれます。
これにより、部屋の床材にかかる圧力を全体に分散し、床抜けリスクを大幅に軽減できます。
床を傷つけないための保護効果
ホームジムでは、パワーラックやベンチ、ダンベルなど重量のある器具を床に直接置くことで、フローリングやクッションフロアが傷つくリスクがあります。
特に金属製の器具の脚やプレートの角は、ちょっとしたズレや衝撃でも床をえぐってしまうことがあります。
こうしたトラブルを防ぐうえで、トレーニングマットは非常に効果的です。
マットがクッションの役割を果たし、器具の荷重や動きをやわらげることで、床面への直接的な摩擦や衝撃を軽減します。
また、トレーニング中に汗や汚れが床に落ちるのを防ぐ効果もあり、清掃やメンテナンスの面でも便利です。
下の階への騒音・振動対策として
ホームジムを作る際に多くの人が気にするのが、「下の階への騒音や振動」です。
バーベルをラックに戻す音や、ダンベルを床に置くときの衝撃音は、想像以上に階下へ伝わります。
特に木造住宅やアパートなどでは、わずかな振動でも響きやすく、近隣トラブルにつながるケースもあります。
トレーニングマットを敷くことで、この問題を大幅に軽減できます。
マットがクッションとなり、床に伝わる衝撃を吸収してくれるため、防音・防振効果が期待できます。
ラバーやEVA素材のマットは特に衝撃吸収に優れており、バーベルの着地音やステップ運動などの振動もやわらげます。
トレーニング時の身体への負担を軽減
ホームジムマットは、床や騒音の対策だけでなく、トレーニング中の身体への負担を軽減する効果もあります。
硬い床の上でスクワットやデッドリフトなどを行うと、衝撃が足裏や関節にダイレクトに伝わり、膝や腰を痛める原因になることがあります。
マットを敷くことで、床からの反発を適度に吸収し、足裏の安定感を保ちながらも関節への衝撃をやわらげます。
特にEVA素材や高密度ラバーマットは弾力性に優れており、足元のグリップ力も高いため、安全性と快適性を両立できます。
また、腹筋やストレッチなどの自重トレーニングを行う際にも、マットがあることで骨盤や背中が床に当たる痛みを防止できます。
トレーニングのフォームを崩さず集中できる環境を整えるという点でも、マットは欠かせない存在です。
おすすめのホームジムマット3選|トレーニング目的別に紹介
続いてはトレーニングの目的別でおすすめなホームジムのマットをご紹介します。
高重量トレーニング向けマット「GYMMAT」

スクワットやデッドリフトなどの高重量トレーニングでは、床の強度や安定性が非常に重要です。
とくにスクワットやデッドリフトなどで重いバーベルを扱う場合、衝撃吸収と荷重分散に優れた、GYMMAT ジム用ゴムマット(50×50cm・厚さ25mm)がおすすめです。
高密度ラバー素材で作られており、バーベルの落下時にも沈み込みにくく、床や器具をしっかり保護します。
滑り止め加工が施されているため足元も安定し、フォームを崩しにくい点もメリット。
ジョイント式で設置も簡単、必要な箇所だけ敷けるためホームジムにも最適です。
重量トレーニングを安全に行いたい人にぴったりのマットです。
軽〜中重量トレーニング向けマット「SOLPEX ジョイントマット」

軽〜中重量トレーニング向けに最適なマットとして、「SOLPEX トレーニング ジョイントマット」はとてもおすすめです。
60×60 cmの大判サイズで設置も簡単、厚み1.2 cmながら「高硬度」「振動吸収」「床保護」などの特徴を持っています。
ジョイント式のため部屋の形に合わせてカットでき、敷きやすさも高評価です。
また、防音・衝撃吸収性能があるので賃貸マンションなどでトレーニングをする際にも音・振動の心配を抑えられます。
軽めのダンベル・自重トレ中心、スペースを抑えたい環境でも敷きやすく、コスパ良好なホームジム環境を求める方におすすめです。
有酸素運動向けトレーニングマット「アルインコ エクササイズフロアマット」

有酸素系トレーニング(ジャンプ、ステップ、バーピーなど)を自宅で行うなら、「弾みを受け止め、滑りを防ぎ、床への音・振動も抑える」マットが理想です。
例えば、厚さは10 〜 15 mm程度、素材はEVAや高密度フォームで、表面には滑り止め加工があるタイプが優れています。
「アルインコ エクササイズフロアマット」のようなタイプは、敷くだけでステップ運動や有酸素運動時の着地衝撃を和らげ、床への振動・音も軽減できます。
さらに軽量・折りたたみ可能なマットなら、使わない時に片付けられ、かつ省スペースという点でも賃貸やリビング設置に向いています。
動きが多く、床保護・防音・快適性を一度に実現したいなら、有酸素運動向けマットがベストな選択です。
ホームジムマットのおすすめな敷き方の手順
ホームジムでの床対策は、マットをただ敷くだけでは十分ではありません。
床の強度や防音・防振性能を高めるためには、複数の層を組み合わせて敷く方法が効果的です。
ここでは、多くのトレーニーが実践している「ジョイントマット → コンパネ → ラバーマット」の三層構造の敷き方を紹介します。
① ジョイントマットを敷く(床の保護・防音のベース)

まず1番下の層に敷くのがジョイントマットです。
EVA素材などでできたジョイントマットは、クッション性が高く軽量なため、床を保護しつつ基本的な防音対策にもなります。
また、下の階へ伝わる振動をやわらげ、フローリングを汗や摩擦から守る効果もあります。
この層が「衝撃吸収のベース」となるため、できるだけ床全面に敷くのが理想です。
② コンパネを敷く(荷重分散・床抜け対策)

2層目に敷くのが「コンパネ(構造用合板)」です。
厚さ12mm程度のコンパネを敷くことで、器具の重さを広い面で支えることができ、床への一点集中を防ぎます。
特にパワーラックやスミスマシンのような重量器具を設置する場合、床抜け対策としてとても重要な層になります。
ジョイントマットの柔らかさを中和しつつ、上に敷くラバーマットの安定感を高める役割も果たします。
③ ラバーマットを敷く(衝撃吸収・防音・安定感)

最後に一番上に敷くのがラバーマットです。
高密度のゴム素材が、バーベルの衝撃や振動をしっかり吸収し、下の階への騒音や床の損傷を防止します。
また、表面のグリップ力が高いため、トレーニング中の滑りを防ぎ、安全性を高めてくれます。
厚さは15〜25mm程度が目安で、デッドリフトなどを行う場合はより厚手のタイプがおすすめです。
この三層構造で得られる効果
ここで紹介した3層のマット構造にすることで、下記の効果が得られます。
- 床抜け・歪み防止(コンパネによる荷重分散)
- 騒音・振動対策(ジョイントマット+ラバー)
- 安定性と安全性の確保(ラバーによるグリップ)
- フローリング保護(擦れ・汚れ・汗対策)
この手順で敷いておけば、賃貸でも安心して重量トレーニングが行えるだけでなく、長期的に見ても床の劣化を最小限に抑えられます。
ホームジムにマットを敷く際の注意点
最後に、ホームジムにマットを敷く際の注意点について解説します。
床全面に敷いて荷重を分散させる
ホームジムでは、器具やトレーニング時の衝撃が一点に集中すると床がたわんだり、傷つく原因になります。
そのため、ラックやベンチの下だけでなく、床全面にマットを敷いて荷重を分散させるのが理想です。
全面敷きにすることで、床全体が一体となって衝撃を吸収し、安定感が向上します。
特に重量器具を扱う場合は、床抜けや沈み込み防止にも効果的です。
隙間や段差を作らないように敷く
マットを敷く際に隙間や段差があると、トレーニング中に足が引っかかったり、器具が不安定になるリスクがあります。
ジョイント部分のズレ防止や、段差を作らないためのカッティング調整が大切です。
特にジョイントマットは、部屋のサイズに合わせて端をカットし、きっちりはめ込むことで安全性と見た目の両方を確保できます。
定期的なメンテナンスを行う
トレーニングマットは、汗や摩耗によって劣化していくため、定期的な清掃と点検が必要です。
汚れを放置すると滑りやすくなり、衛生面でも問題が出ることがあります。
中性洗剤で軽く拭き取り、乾燥させるだけでも効果的。
マットの反りやひび割れが出た場合は、早めに交換を検討しましょう。
長く快適に使うためには、日常的なケアが欠かせません。
まとめ|ホームジムにマットは必須!妥協せず良いものを選びましょう
今回は、ホームジムのマットについてご紹介しました。
マットは安全性を高めるためにも、トレーニング効果を高めるためにも必須のアイテムです。
ホームジムを作る際は、用意するアイテムと敷き方を最初に検討した上で、必ず制作するようことをオススメします!