ホームジムを作りたいけど、後悔はしたくない。
後悔してしまう理由や、後悔しないためのポイントを教えてほしい。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
・ホームジムを作成して後悔してしまう主な原因について
・ホームジムに向いている人 / 向いていない人
・ホームジムを作る上で後悔しないためのポイント

この記事を書いている私は、自宅のホームジムで主にトレーニングを行っています。
自宅にパワーラックなどの大型器具を導入してから2年近くが経過しました。(2025年8月時点)
今回は、ホームジムを作る上でなるべく減らしておきたい「後悔」について書いてきます。
この記事を読んでいるあなたは、「これからホームジムを作ってみたい」もしくは「ホームジムを作成中」の状況かと思います。
ホームジムを作成する上で、失敗や後悔はできるだけしたくないですよね。
そんなあなたに向けて、ホームジムでの後悔を減らすためのポイントについても、実体験を踏まえてご紹介していきます。
ホームジムを作って後悔してしまう原因とは?
はじめに、ホームジムを作って後悔してしまう主な原因についてご紹介します。
私がホームジムでトレーニングを続けて感じたことや、SNSで見かけた「ホームジムを作って後悔した」という事例をもとに、主な原因をまとめました。
ホームジムで後悔をしてしまう5つの主な原因
例:自宅だとテレビやスマホ、家事などの誘惑が多く、ジムのように集中できない。
・トレーニングのバリエーション不足
例:設置できる器具が限られ、同じメニューばかりで飽きやすい。
・環境とのミスマッチによる買い替え
例:部屋の広さや天井高を考慮せずに器具を購入し、使いづらくて結局買い直す羽目になる。
・メンテナンス、掃除の負担
例:器具のサビ取り、埃や床の汗跡の掃除など、手入れが意外と大変。
・騒音、振動トラブル
例:バーベルの落下音やランニングマシンの振動が原因で、家族や近隣から苦情が入る。
そもそもホームジムが向いていない人とは?
そもそもホームジムでのトレーニングに適していない人も一定数います。
後悔を減らすためのポイントを紹介する前に、まずはホームジムに向いていない人について解説します。
多様なマシンや設備を使いたい人
多様なマシンや設備を使いたい人は、ホームジムに向いていないかもしれません。
部屋の大きさによる、という前提はありますが、個人のホームジムはスペースが限られているため、ゴールドジム、エニタイムフィットネスなどの一般的なトレーニングジムと比べて、トレーニング種目の幅はどうしても少なくなります。
ホームジムを作る前は「色んなトレーニングを心置きなく行いたい!」と思っていても、想定よりスペースが足りなくて、作成を断念してしまう可能性もあります。
「トレーニング種目に制限が出てしまうのは仕方ない」と思えるのであれば、ホームジムを作るべきです。
しかし、そう思えないのであれば、後悔してしまう可能性が高いため一度考え直すべきだと思います。
自宅で集中できない人
自宅で集中することが苦手な人もホームジムに向いていない可能性があります。
共用のジムだと、「せっかくトレーニングに来たから」「器具の使える時間が決まっている」「周りの目もあるし」といった理由で、短時間で集中して筋トレが行いやすいです。
しかしホームジムだと時間の制限がなく、テレビやスマホ、家事など誘惑も多いため、どうしても集中が途切れやすい状況になる場合が多いです。
集中してホームジムでのトレーニングを続けられそうか、一度考えてみることをおすすめします。
とはいえ、工夫次第で集中できる環境づくりは可能なので、強い意志があれば問題ありません。
騒音や振動が許されない環境に住んでいる人
ホームジムに向いていない人とは少し意味合いが異なりますが、騒音や振動で近隣に迷惑がかかる環境では注意が必要です。
特に賃貸の場合、契約に関わる可能性もあるため、ホームジムを作っても問題ないか、事前に契約書や管理規約を確認することをおすすめします。
ここまではホームジムが向いていない人について解説しました。
これらの3点に該当しないあなたにとっては、ホームジムはとても良い選択になると思います。
続いてはホームジムを作る上で後悔しないためのポイントを以下の3章に分けて解説します。
・ホームジムを作る部屋の「環境づくり」
・ホームジムでトレーニングを続ける上での「習慣化の秘訣」
【事前設計】後悔しないためのホームジムのプランニング術
それではホームジムを作り始める前の準備段階で、後悔をしないためのポイントについて解説します。
部屋の大きさを正確に測る
部屋の大きさ(幅、奥行き、高さ)はトレーニング器具や補強アイテムを揃える前に、まず測ることを推奨します。
大きさを測る前に器具を購入してしまうと、「思っていたよりも大きくて配置できない」「配置のバランスが悪くて買い替えた」といった後悔が発生してしまう可能性があります。
「そもそも部屋のドアが狭くて搬入ができない」といったトラブルを防ぐためにも、搬入経路の幅や高さも測っておくと良いでしょう。
器具購入前に大きさと動作範囲を調べる
部屋のサイズを把握したら、次に設置予定のアイテムの大きさを調べましょう。
また、そのアイテムを使用して行うトレーニングの動作範囲が十分に確保できるかも考えておくことを推奨します。
動作範囲を考慮できていない場合、例えば「パワーラックを設置するスペースはあったけど、部屋の奥行きが200cmもなくてベンチプレスを行うスペースを確保できない」といった後悔が発生してしまう可能性があります。
以下の2点はしっかりと検討しておくと良いでしょう。
・その器具を使ったトレーニングを十分に行えるスペースがあるか
床の耐荷重を把握して器具を揃える
床の耐荷重も把握しておくと、後悔を減らすことができます。
トレーニング器具は重いものが多いため、重量を気にせず揃えた場合、床が抜けてしまうといったトラブルが発生しかねません。
そのため、設置予定のアイテムの合計重量を計算し、部屋が耐えられる重量かどうかを判断してから、ホームジムを作成することをオススメします。
住宅の床はどれくらいの重さに耐えられる?
6畳だと約1800kg(180kg/㎡ × 10㎡)
4畳だと約1188kg(180kg/㎡ × 6.6㎡)
までなら耐えられる計算になります。
悩んでいる人 ホームジムを作りたいけど4畳のスペースしか確保できない。狭い部屋でも本格的なホームジムは作れますか? こんなお悩みを解決します。 本記事の内容 ・4畳のホームジムを作成する前に検討すべ[…]
部屋全体のレイアウトを考えておく
トレーニング器具を買う前に、アイテムの配置箇所と全体のレイアウトはある程度考えておくと良いでしょう。
例えば、「パワーラックは部屋の中央に置き、その周りにラックやシャフトの収納スペースを用意する。ラックの邪魔にならないように、ダンベルは部屋の角のスペースに配置する」といった感じ。
用意するものと配置を具体的にイメージしておけば、実際にホームジムを作る際に「思っていたのとなんか違う、、」といった漠然とした後悔を減らせるようになります。
また、事前にレイアウトを決めておくことで、トレーニング中の動線もイメージしやすくなります。
これにより、動きにくさや使いづらさといったストレスを減らすことができるため、アイテムを購入する前にレイアウトを考えておくことをおすすめします。
ここまでは、ホームジムを作り始める前の準備段階で、後悔をしないためのポイントを解説しました。
あらためて、最低でも以下の4点は検討した上で、ホームジムを作り始めることをオススメします。
・設置予定の器具の大きさと動作範囲を調べる
・設置予定のアイテムの総重量を計算し、床が耐えられるかどうか判断する
・部屋全体のレイアウトを考える
【環境づくり】快適にトレーニングできる空間の作り方
続いては、ホームジムで後悔しないために、意識すべき環境づくりについて解説します。
騒音対策を行う
自宅ホームジムの場合、騒音対策は必ず行いましょう。
筋トレで騒音はそんなに発生しないと思っている人もいますが、実際は本人が感じている以上に周囲へ響いています。
騒音によってクレームを言われ、後悔をしてしまわないためにも対策は必要です。
具体的には、以下のような対策をしておくと、周囲に迷惑をかけずに快適にトレーニングを行えるようになります。
騒音を減らすための対策例
・ラバーコーティングされているダンベル / バーベルのプレートを使う
・トレーニングラックのセーフティバーは音を緩和できる素材にする(ゴム製、ナイロン製など)
・壁面用マットを設置する
予算やスペースなどの理由もあり、すべての対策を実施するのは難しい人もいるかと思いますが、床にトレーニングマットを敷くことは最低でも行ってください。
床にかかる重圧を分散させる点でも重要です。
床の対策で使用しているアイテム
動作スペースはなるべく広く取る
ホームジムを作る際、どうしても器具を置くスペースばかりに意識が向きやすくなりますが、実際にトレーニングを行うための「動作スペース」を確保することが非常に重要です。
ホームジムの場合、ジムのように広い空間がない分、動作スペースを軽視して器具を詰め込みすぎてしまいがちです。
結果、バーベルを持ち上げる時に壁にぶつかりそうになったり、ダンベルを振り上げた際に十分な可動域を確保できなかったりする危険性があります。
また、狭い空間でのトレーニングは無意識にフォームを小さくしてしまい、効率的に筋肉を刺激できない原因にもつながります。
安全性とトレーニング効果を両立させるためにも、「両手を前後に伸ばしても周りにぶつからない余裕を残す」イメージでレイアウトを考えると安心です。
さらに、ストレッチや自重トレーニングを行うスペースも確保しておくと、ウォーミングアップからクールダウンまで快適に行えるホームジムになります。
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空調のない部屋にホームジムを作らない
ホームジムを作る部屋は、できるだけエアコンが設置されている場所を選びましょう。
トレーニング中は体温と室温の両方が上がるため、エアコンのない部屋では夏場に熱中症のリスクが高まります。
逆に冬場は、冷え切った環境で急に運動すると心臓への負担が大きく、思わぬ体調不良につながる恐れがあります。
もちろん、空調のない部屋でホームジムを作っている人も少なくありません。
実際、私もエアコンのない部屋でトレーニングしています。
夏は毎回汗だくになりますが、ホームジムの利点を活かして上半身裸で鍛えたり、扇風機やネッククーラーを活用して乗り切っています。
換気ができる環境を整える
ホームジムを作る際は、換気できるかどうかも大切なポイントです。
トレーニング中は体温が上がり、汗や呼吸で湿気がこもりやすくなります。
そのまま放置すると、カビの発生や器具のサビの原因になり、快適にトレーニングができなくなってしまいます。
窓がある部屋なら定期的に開けて空気を入れ替えましょう。
窓がない場合でも、換気扇や除湿機、サーキュレーターを併用すれば空気の流れをつくることができます。
清潔で快適な空間を保つことが、長くホームジムを活用するコツです。
【習慣化の秘訣】ホームジムを長く続けるための心得
最後に、ホームジムで後悔しないための心得についても書いていきたいと思います。
軽い気持ちで大型器具は買わない
ホームジムを始める際、いきなりパワーラックなどの大型器具を購入するのはおすすめできません。
すでに数年にわたり本格的にトレーニングを続けている人であれば問題ありませんが、初心者やまだ習慣が定着していない段階では、途中で筋トレ自体をやめてしまう可能性もあります。
その場合、使わなくなった大型器具はただの置き物になり、高額な出費や処分の手間だけが残ってしまいます。
筋トレ初心者の場合は、まずはダンベルとベンチなど、コンパクトで扱いやすい器具から始め、トレーニングを続けられるかどうかを確かめることが大切です。
そのうえで「もっと負荷をかけたい」「本格的に継続したい」と思えたときに、大型器具の導入を検討すれば後悔を防げます。
ホームジムで達成したい目標を明確にする
ホームジムでトレーニングを継続するためには、「何のために鍛えるのか」という目標を明確にしておくことが大切です。
せっかくホームジムを作っても、ただなんとなく筋トレをしているだけでは、モチベーションが下がりやすく、面倒になってやめてしまうことも少なくありません。
例えば、以下のような具体的な目標を持つと、日々のトレーニングが習慣になりやすくなります。
・逆三角形のカッコ良い身体を作る!
・ボディビルの大会で入賞する!
小さな目標でも構いません。
「腹筋を割りたい」「体重を◯kg減らしたい」などでも十分です。
大切なのは、自分がワクワクできるゴールを持つこと。
ホームジムは大きな投資だからこそ、無駄にしないためにも、目標を設定して継続する意識を持ち続けることをおすすめします。
まとめ:快適にホームジムトレーニングを続けるために
今回は、以下の3点について解説してきました。
・ホームジムに向いている人 / 向いていない人
・ホームジムを作る上で後悔しないためのポイント
せっかく作るなら後悔のない、長く快適にトレーニングを続けられる環境を整えていきましょう。
この記事が、あなたのホームジム作りに少しでも役立ち、理想のトレーニングライフを叶えるきっかけになれば嬉しいです。