読点「、」には8つのルールがある。読点の正しい使い方を知ろう!

あなたは読点の正しい使い方を知っていますか?

なんとなく使用しているのではないでしょうか?

私はブログを書き始めて1ヶ月以上が経過しましたが、読点「、」の正しい使い方を知らずに、今まで執筆してきました。

 

しかし先日、『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』

という本を読んだときに、句読点「、」「。」の正しい使い方がまとめられていたページを見つけました。

この本によると、読点の使い方には基本的なルールがあるそうです。

読点のルールを知ることによって、

私は今まで、「他人に誤解を与える文章を書いていた」ことに気づけました。

また、文章が書きやすくなった気がします。

まだまだ上手な文章は書けませんが・・・

このルールに則って文章を書ければ、誰でも、他人が理解しやすい文章を書けるようになれるのではないかと思いました。

なので、今回は「読点(、)の8つのルール」についてご紹介します。

 

句読点の役割

まずは、句読点の役割から説明します。

句読点には、

「文章の意味を明確にする」

「文章のリズムをよくする」

という、二つの役割があります。

句読点の付け方次第で、他人に読まれる文章と読まれない文章の差ができる、と言っても過言ではないほど、大切な役割です。

とはいえ、今まで当たり前のように句読点を使っていたものの、明確なルールは知らない方が多いのではないでしょうか。

次から本題の「読点の8つのルール」について説明します!

 

読点の8つのルール

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』の著者、藤吉豊さんと小川真理子さんによると、読点の8つのルールは下記です。

  1. 文の切れ目に打つ
  2. 修飾する文章が長いとき、そのあとに打つ
  3. 対等に語句を並べるときに打つ
  4. 接続詞、逆説の助詞のあとに打つ
  5. 挿入された語句の前後や文節を区切るときに打つ
  6. 引用を示す「と」の前に打つ
  7. 感動詞のあとに打つ
  8. 修飾する語とされる後の関係を明確にするために打つ

 

一つ一つ例文を見ていきましょう。

1.文の切れ目に打つ

例:「僕の弟が受験に受かったので、僕はうれしかった。」

この文章の場合は、仮に読点がなかったとしても、意味は理解できます。

間違った例1:「僕の弟が受験に受かったので僕はうれしかった。」

しかし、間違った例1のように、読点がないと、文を塊として捉えづらくなり、読む気が失せます。

また、どこで息継ぎを行えば良いのか分からなくなり、テンポも悪くなります。

他人が理解できる文章を書くためには、必ず文の切れ目に読点を打ちましょう。

ただ、以下の間違った例2のように、点を使いすぎるのもNGでしょう。

間違った例2:「僕の弟が、受験に受かったので、僕は、うれしかった。」

主語と述語はできるだけ繋げるようにしましょう。

 

2.修飾する文章が長いとき、そのあとに打つ

例:「今日は買ってきた本を1日中読んでいたので、1日があっという間だった。」

上記の文章も、読点なしで意味を理解できます。

ただし、一文が長くなると、読者は内容の理解に時間がかかります。

そのため、長い文のかたまりのあとは、読点を入れて文章をスッキリさせるのが良いでしょう。

 

3.対等に語句を並べるときに打つ

例:「家族も、友人も、彼も、彼女も、みんながその出来事に驚いた。」

例のように読点を使用することで、「家族」や「友人」たち全員が同じくらい驚いていることがはっきりします。

間違った例:「家族も友人も彼も彼女も、みんながその出来事に驚いた。」

間違った例のように、対等な語句の間に読点がないと、「みんな」が誰を指すのかを理解しづらくなる気がします。

語句を並列して並べる場合は、読点を挟んで文章をパッと見やすくしましょう。

 

4.接続詞、逆説の助詞のあとに打つ

例:「テストの手応えはなかったが、合格した」

この文章では、逆説の「が」 のあとに読点を打ちます。

間違った例:「テストの手応えはなかったが合格した」

間違った例では読点が無いため、文の切れ目が分からずに、接続詞「が」を読み飛ばしてしまう可能性があります。

結果、文意が取りづらくなってしまいます。

接続詞(「ため」「が」「ので」など)を発見しやすくするために、接続詞の前には、必ず読点を打ちましょう。

 

5.挿入された語句の前後や文節を区切るときに打つ

例:「今日のテストの科目は、先日から引き続き、私の苦手な英語です。」

例の文では、

「今日のテストの科目は、私の苦手な英語です。」

という主語と述語からなる文に、

「先日から引き続き」

という語句を挿入しています。

どれが挿入した接続語なのか一目で理解できるように、「先日から引き続き」の前後に読点を入れる必要があります。

間違った例:「今日のテストの科目は先日から引き続き私の苦手な英語です。」

間違った例だと、接続語が挿入されているのか、いないのか、わかりづらいですね。

一文も長くなり、とても見づらいです。

 

6.引用を示す「と」の前に打つ

例:「努力したものが最後に勝つ、と兄が言った。」

他人の言葉を引用する場合は、その部分を強調させるために、引用終端に読点を打ちます。

例2:「『努力したものが最後に勝つ』と兄が言った。」

例2のように、引用部分をカッコ(『』)で囲むのも、見やすくて良いと思います。

 

7.感動詞のあとに打つ

例:「ほら、言った通りになっただろ。」

例のように、感動詞(例文では「ほら」)の後ろには読点を打ちましょう。

感動詞の種類は主に下記があります。

感動 「あら」「ああ」「うっ」「えっ」「やれやれ」「ほら」「まあ」
呼びかけ 「おい」「さあ」「ねえ」「もしもし」「やあ」「これこれ」
応答 「いいえ」「いや」「うん」「ええ」「はい」
あいさつ 「こんにちは」「こんばんは」「おはよう」「さようなら」
かけ声 「どっこいしょ」「よいしょ」「ほいきた」「そら」

間違った例:「ほら言った通りになっただろ。」

間違った例では、「ほら言った」と続けて読んでしまい、文意が取れなくなる可能性があります。

例2:「ほら、言った通りになっただろ。」

例3:「ああ、言った通りになっただろ。」

例4:「やれやれ、言った通りになっただろ。」

また、例2〜4のように、感動詞の使い方によって、言葉のニュアンスが変わってくるので、適切な感動詞を使えることも文章力の上達には欠かせないと感じました。

 

8.修飾する語とされる後の関係を明確にするために打つ

読点の使い方において、このルールが一番重要なポイントです。

例1:「人生ではじめて兄に褒められて、うれしかった。 」

例2: 「人生ではじめて、兄に褒められてうれしかった。 」

例1と2は同じ言葉が使用されていますが、読点の位置で言葉の意味が異なります。

例1は、「(今までに一度も褒められたことがないが、)人生ではじめて兄に褒められた。

そのことがうれしかった。」という意味。

例2は、「(今までも褒められたことはあるけど)人生ではじめてうれしさを感じた。」という意味になります。

間違った例:「人生ではじめて兄に褒められてうれしかった。 」

間違った例では、読点がないだけで、例1と例2の両方の意味で解釈できてしまいます。

意味的に例2で解釈する人は少ないと思いますが、読点がないことで、複数の意味に捉えられてしまう文章が出来上がるのは、とても怖いです。

修飾する語、される語の関係が明確な文章であるか、を常に意識して適切な場所に読点を入れる必要があります。

 

まとめ

今回は、「読点の正しい使い方」をご紹介しました。

もう一度、読点の8つのルールについて確認しましょう。

  1. 文の切れ目に打つ
  2. 修飾する文章が長いとき、そのあとに打つ
  3. 対等に語句を並べるときに打つ
  4. 接続詞、逆説の助詞のあとに打つ
  5. 挿入された語句の前後や文節を区切るときに打つ
  6. 引用を示す「と」の前に打つ
  7. 感動詞のあとに打つ
  8. 修飾する語とされる後の関係を明確にするために打つ

 

読点は「文章のリズムをよくする役割」をになっているため、「自分が読んでいて気持ちの良い部分に入れれば良い」と考える人も多いです。

しかし、誰もが読みやすい文章を作るためには、まず基本的なルールを知る。

その上で、自分らしい文章を作っていくことが大切だと思います。

 

まだまだ未熟者の私も、私と同じように思ったような文章が書けないあなたも、いつの日か上手な文章が書けることを願い、共に努力していきましょう!

読点 使い方
最新情報をチェックしよう!