ミリタリーファッション初心者におすすめ!定番アメリカ軍ジャケット10選

ミリタリースタイルに欠かせないのが「ミリタリージャケット」。
その中でもアメリカ軍が採用してきたモデルは、機能性とデザイン性を兼ね備え、今なお高い人気を誇ります。

今回はその中から、一度は袖を通したい“定番中の定番”ジャケット10着を厳選し、1点ずつ詳しくご紹介します。
ミリタリーファッション初心者の方でも選びやすく、それぞれのモデルの歴史や特徴、着こなしポイントが分かる構成になっています。

ミリタリー初心者におすすめのアメリカ軍ジャケット10選

1. MA-1 フライトジャケット

1950年代にアメリカ空軍で採用された、言わずと知れたフライトジャケットの定番。
ナイロン素材の軽快さと、中綿入りの高い保温性を両立し、寒冷地でも活躍。
無駄を省いたミニマルなデザインは、今やストリートファッションでも定番で誰もが知る名作です。

  • 採用時期:1950年代〜現在(民間モデル多数)

  • 素材:ナイロン×中綿(初期はウールパイル)

特徴
空軍パイロット用として開発されたジャケットで、防寒性を確保しながら動きやすさを重視。
無駄な装飾を省いたシンプルな設計と、レスキューオレンジの裏地が特徴。
襟なし・リブ仕様でコンパクトなシルエットも魅力。

スタイリング
ストリート・モード系問わず、ボトムを選ばず合わせやすい。現代ではオーバーサイズ気味の着こなしも人気。

2. M-65 フィールドジャケット

1965年に登場したアメリカ陸軍の傑作ジャケット。
防風・防寒性が高く、中にライナーを着脱できることで通年使用が可能。
4つのフロントポケットやスタンドカラーの収納式フードが実用的で、機能性・無骨さを兼ね備えた不動の定番アイテムになります。

  • 採用時期:1965年〜1980年代

  • 素材:コットン×ナイロン混紡(Sateen生地)

特徴
前身のM-51を改良し、さらに機能性を高めた万能ジャケット。
フードは襟元に収納可能で、寒冷地にも対応。中にボタン式のキルティングライナー(M-65ライナー)を装着することで、オールシーズン対応が可能。

スタイリング
武骨な雰囲気を活かして、デニムやカーゴパンツと合わせるのが王道。
タフで汎用性が高く、1着持っておくと非常に便利な逸品です。

3. BDU ジャケット

1981年からアメリカ軍で正式採用された、バトルドレスユニフォーム(BDU)の上衣。
シンプルな4ポケット構成で、軽快な着心地と高い耐久性を誇ります。
黒やベージュ、迷彩柄など用途ごとに色が異なり、カーゴパンツとセットで着用されることも多い万能アイテム。

  • 採用時期:1981年〜2000年代初頭

  • 素材:コットン、またはコットン×ポリエステルのリップストップ

特徴
アメリカ陸軍を中心に長く使用されたユニフォームの上衣。
シンプルな4ポケット構成で、動きやすく軽量。迷彩(ウッドランドパターン)が特に有名だが、単色も存在。

スタイリング
カジュアルなジャケットとして春や秋に活躍。オーバーシャツ的な感覚でも着られるため、初心者にも取り入れやすい。

4. ジャングルファティーグジャケット

ベトナム戦争期に熱帯雨林などでの着用を想定し採用されたジャケット。
薄手のリップストップ生地で通気性に優れ、真夏以外のシーズンで大活躍。
独特の大きめフロントポケットと、体に沿ったスマートなシルエットが特徴的です。

  • 採用時期:1960年代(ベトナム戦争)

  • 素材:コットンポプリンまたはリップストップ

特徴
高温多湿なジャングル地帯での運用を前提に開発。
薄手ながら耐久性に優れ、通気性も良好。
斜めに配された4つのポケットとウエストタブ、襟付きのスマートな形状が魅力。

スタイリング
シャツ感覚で羽織れるため、春〜初秋にかけて重宝。
シンプルなインナーと合わせてクリーンなミリタリースタイルに仕上がる。

5. IPFU トレーニングジャケット

軍用トレーニングウェアとして採用された、軽量ナイロン製のIPFU(Improved Physical Fitness Uniform)ジャケット。
夜間の視認性を高めるV字型のリフレクターと、左胸に「ARMY」の文字が入ったデザインが印象的。
スポーティーなコーデにも合わせやすいアイテムになります。

  • 採用時期:1990年代〜2000年代

  • 素材:ナイロン製

特徴
アメリカ軍のトレーニング用ジャケット。グレーのボディに大胆なV字型リフレクター、背面の「ARMY」ロゴが特徴。
防風性が高く、けれど通気性も確保されており、ランニングやアウトドアにも適する。

スタイリング
スポーツミックスコーデに最適。
スウェットやジョガーパンツと組み合わせて、軽快なストリートスタイルに。

6. ECWCS LEVEL3 フリースジャケット

寒冷地向け戦闘服システムECWCS(EXTENDED COLD WEATHER CLOTHING SYSTEM)の第三層にあたるフリースジャケット。
POLARTEC製の厚手フリース素材は非常に暖かく、軽量で動きやすいのもポイント。
単体での着用も多く、冬のインナー・アウターとして重宝されます。

  • 採用時期:2000年代以降

  • 素材:POLARTECフリース

特徴
中間層用として設計されたフリースジャケット。
脇下は通気性を確保したナイロン切り替え、肩や肘には補強パッチ付き。
軽量で保温性が非常に高く、アウターとしてもインナーとしても機能する万能選手。

スタイリング
冬はアウターの中に仕込むミドラーとして、春秋はライトアウターとして単体使い可能。
アウトドア感のあるレイヤードにぴったり。
インナーとしてパーカーを着用すると可愛い着こなしができるためオススメです。

7. ECWCS LEVEL7 プリマロフトジャケット

ECWCS最終層(第7層)に位置する超保温型ジャケット。
中綿にはプリマロフトを採用し、軽量かつ圧倒的な保温力を誇ります。
着ぶくれせずスタイリッシュなシルエットで、都市生活にも馴染むハイスペックモデル。

  • 採用時期:2000年代〜現在

  • 素材:ナイロン×プリマロフト(中綿)

特徴
極寒地用として設計された最上位レイヤー。
ボリューム感のある中綿仕様だが、軽くて動きやすいのが最大の魅力。
ハンドウォーマーポケット、裾のドローコードなど機能も充実。

スタイリング
真冬のメインアウターとして活躍。
無骨ながらも都会的なフォルムで、スラックスや革靴と合わせた「ミリタリー×モード」もおすすめです。

8.N-3B フライトジャケット

極寒地用のヘビーアウターとして1950年代に誕生。
膝まで届くロング丈に加え、モッズコート風のフード付きデザインが特徴。
フードにはファーが付属し、防風・防寒性ともにトップクラスの逸品。

  • 正式名称:N-3B Parka (Snorkel Parka)

  • 採用時期:1950年代〜現在(改良多数)

  • 素材:ナイロン×中綿(初期はウールパイル)

特徴
極寒地での地上作業員・搭乗員用に設計。
やや長めの丈とボリューム感のあるシルエット、フードのファーが特徴。
防風・防寒性は最強クラス。(その分重量感も最強クラスです)

スタイリング
一枚で主役になるアウター。細身のボトムでバランスをとるとスマートに着こなせる。

9. CWU-36P フライトジャケット

アメリカ空軍・海軍で使用されている軽量ナイロン製フライトジャケット。
MA-1よりも薄手でシャープなシルエットが特徴。
火に強いノーメックス素材を採用し、夏以外のシーズンで活躍する万能ジャケットです。

  • 正式名称:CWU-36P

  • 採用時期:1970年代〜現在

  • 素材:ノーメックス(難燃素材)

特徴
空軍のフライトジャケット。
後にその機能性の高さから全軍に支給された。
薄手かつ難燃性のノーメックス素材で、火災対策にも対応。(400度でも耐えられる強靭な素材)
シャープなフォルムと袖ポケットが特徴で、MA-1とは違った現代的な印象を持つ。

スタイリング
春・秋に活躍。クリーンな白Tシャツやスラックスと合わせると、都会的なミリタリースタイルに仕上がる。

10. A-2 レザーフライトジャケット

第二次世界大戦中に活躍したアメリカ陸軍航空隊の名作ジャケット。
クラシックなレザー素材とウエストリブ、フラップポケットが特徴で、重厚感あるスタイルが魅力。
現代では復刻版やカジュアルアレンジモデルも多数存在。

  • 採用時期:1930年代〜1940年代(第二次世界大戦)

  • 素材:レザー(馬革が多め)

特徴
クラシカルなレザージャケットの代名詞。
オールレザーの本格仕様で、フラップポケット、ウエストと袖のリブ、シャツカラーが特徴。
軍用からファッションアイテムへと進化し、現代でも愛され続ける一着。

スタイリング
無骨で男らしい印象を活かして、ジーンズやチノと合わせるのが定番。
革の経年変化を楽しめるので、長く愛用できるのも魅力。

【まとめ】アメリカ軍の名作ミリタリージャケット10選

本記事では、ミリタリーファッション初心者にもおすすめできる、アメリカ軍の定番ジャケット10種類をご紹介しました。

どのモデルも、軍で実際に採用されていた由緒正しい逸品ばかり。
それでいて、現代のファッションにも取り入れやすく、コーディネートの主役としても使えるジャケットです。

紹介モデル一覧

  • MA-1:ナイロン×中綿の王道フライトジャケット

  • M65:実用性と無骨さを兼ね備えた万能ジャケット

  • BDU:軽量でカジュアルにも映える定番アイテム

  • ジャングルファティーグ:斜めのポケットがポイントの熱帯仕様モデル

  • IPFU:スポーティーに着こなせるトレーニング用

  • ECWCS LEVEL3:冬場のインナーにも使える高機能フリース

  • ECWCS LEVEL7:極寒地仕様のハイスペック中綿アウター

  • N-3B:防寒性最強クラスのロング丈パーカ

  • CWU-36P:軽量・シャープな最新型フライトジャケット

  • A-2:重厚感と歴史を感じる本格レザージャケット

どれも一度は袖を通してほしい、本物の魅力が詰まったジャケットたち。
この中から、自分のスタイルや用途に合った一着を選んで、ミリタリーファッションの世界にぜひ足を踏み入れてみてください。

無骨でありながら、時代を超えて愛される——
そんなミリタリージャケットの魅力に、きっとあなたもハマるはずです。

さっそくミリタリーパンツを探してみる!

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